スポンサーリンク

ソロモンの偽証 事件/裁判

ソロモンの偽証 事件/裁判 ★★★★☆


子どもたちの演技がとても良い!

f:id:hmbdyh:20160912141831j:plain


なかでも松子(ぽっちゃりした子)の演技はピカ一。
雨の中を泣きながら走るシーン、健気に樹里にまとわりつくシーン。
f:id:hmbdyh:20160912141752j:plain


不良3人が樹里と松子をいじめるシーン。
女の子にお構い無く殴る蹴る。
すごい残酷で心が痛いけど、ニュースを見る限りだとこんなこと日本中であるんだろうなぁと思い陰鬱になる。


死体で発見された生徒は自殺なのか他殺なのか?

とても興味をそそられた前半だった。




しかし、後半の法廷で真実が明らかになるに従って興味が削がれていく。

その真実があまりに大したことがなかったからだ。


神原(他校生)が真実を黙っていたのは、警察も柏木(死体で発見された生徒)の両親も神原(他校生)を裁けないから、という理由だった。

「僕を罰して欲しい」という神原(他校生)。
柏木(死体で発見された生徒)の影響を受けて不正・不純であることに耐えられなくなってしまったのだろうか?

そうだとしたら、あまりにも身勝手。

その結果、多くの人間が巻き込まれ死人がでるまでに拡大してしまったのだから。



そもそも真実を隠す理由が弱いと思う。

なぜなら、「罰」が刑事罰ならば学校法廷では不可能だし、私刑を望むならば法廷を開かなくても最初から真実を告白すればよかっただけではないか。





映画では不明だったこと(原作だともしかしたら記述があるかもしれない)

  • 神原(他校生)は法廷で大出(不良)をなぜあそこまで攻めたのか?

どれだけ生徒がいじめらてきたかなんて他校生徒の神原はそれほど知らないだろうし。

  • 柏木(死体で発見された生徒)はなぜ神原(他校生)をあそこまで攻めるのか?
  • 柏木はなぜ正義に固執し世の中の悪や不正を極端に嫌いになってしまったのか?背景が全くわからなかった。

原作・宮部みゆき。日本映画史上最強の
ヒューマン・ミステリー超大作、誕生。


■ベストセラー作家・宮部みゆきの最高傑作が映画化!
構想15年にして、連載9年!宮部みゆき作家生活25年の集大成にして最高傑作と謳われるミステリー巨編・売上累計300万冊超えの大ベストセラー「ソロモンの偽証」を完全映画化。
■主人公は1万人の中から選ばれた中学生と映画界を代表する豪華俳優陣!
役名を芸名にして女優デビューする主役の藤野涼子に話題沸騰!
ほかに“E‐girls”のメンバーとして活躍する石井杏奈、お笑いコンビ「まえだまえだ」の前田航基などフレッシュな面々!
そして共演は佐々木蔵之介夏川結衣永作博美小日向文世黒木華尾野真千子ら日本映画界が誇る豪華俳優陣。
■主題歌はU2の名曲「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」
U2が曲を主題歌として提供するのは日本映画史上初めての快挙!! 新曲のタイアップではなく、過去の代表曲を主題歌として提供するという異例のコラボレーション!!
出口調査で驚異の満足度!作品評価が非常に高い作品。
■前篇&後篇の本編ディスク&特典ディスクの豪華3枚組!
豪華版の特典ディスクには、クランクインまでの道のりや、白熱した撮影現場に密着したメイキング映像を収録。


【ストーリー】
(前篇・事件)
クリスマスの朝、雪が降り積もった城東第三中学校の校庭で2年A組の生徒・柏木卓也の死体が発見される。
警察も学校も飛び降り自殺と判断するが、後日、学校関係者のもとに、柏木の死は自殺ではなく、大出俊次をリーダーとするいじめグループによる殺人だったと訴える匿名の告発状が届く。
やがてそれはマスコミにも伝わり、ワイドショーを連日賑わすことに。それでも学校側は穏便に事を収めようと後手を踏むばかりで、事態は悪化の一途を辿っていく。
そんな中、事件の第一発見者で2年A組のクラス委員を務める藤野涼子は、大人たちには任せておけないと、自ら真実を暴くべく立ち上がる。
そして、全校生徒に対し大出を被告人とする学校内裁判の開廷を提案する藤野だったが…。

(後篇・裁判)
前代未聞の中学生による校内裁判、遂に開廷。被告は、告発状によってクラスメイト殺害の嫌疑がかけられた問題児。
校内裁判の提案者である藤野涼子は検事として、彼の有罪を立証しようとする。対する弁護人は、他校生ながら裁判に参加する神原和彦。さまざまな思惑が絡み合う中、真相を究明しようと彼らは必死に奔走する。
そして、裁判は思いもよらぬ人物の【証言】で幕を閉じる。
真相を知った彼らが、その先に見たものはー。