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アメリカを見れば世界がわかる 2016年38冊目

アメリカを見れば世界がわかる ★★★★★


大統領選挙、日米関係、シェールオイル、銃、移民問題……。
池上さんが、アメリカの今を現地取材、解説した一冊。
大統領選挙で、日本はどう変わる?
超大国アメリカが抱える問題、
世界に及ぼす影響について徹底解説!

さっと読めてアメリカの全体像を把握できるとても良い本だと思う。


戦後の日本
戦えないように骨抜きにされ、社会主義国への見せつけとして成功する資本主義のショーケースとなり、軍事負担をさせたくて憲法解釈を変えさせられる。

結局アメリカの指示通りに日本は動いているのね。



アメリカの銃社会
ピューリタントが先住民と銃で戦いアメリカを開拓した。テキサスをメキシコから銃で勝ち取った。
だから銃の保有が認められべきだ。憲法にもそう書いてある。

そんな昔のことにいつまでこだわるんだ?

「日本人は農耕民族だから」とか「憲法9条に書いてあるから」と同じレベルだ。


現状に合わせて変えるべきだと思う。
憲法だって昔のアメリカ人が作ったもので、今のアメリカ人が新たに作り直してもなにも問題ないのに。

その点ではアメリカはすごく保守的だ。


p.205

正規に働いているヒスパニックの人々にとっては、不法移民は迷惑そのものです。彼らもまたトランプを支持するようになりました。

過去の自分と同じ状況にある者に手を差し伸べない。
確かに人間ってそういうものだよなぁ。


p.208

トランプ氏の婦人がモデルをしていた時代のヌード写真がネットに出回ったときには、トランプ氏はこれをクルーズ陣営の仕業と考えて非難。クルーズ夫人の顔写真をネットに掲載して「ひどい顔だ」と罵りました。さらに、クルーズ氏の父親ジョン・F・ケネディ大統領暗殺犯との関係を示唆するかのような発言もしました。

こんな酷いことが行われていたなんて。




2016年の大統領選は、結果がどうなろうと、
日本にとってパンドラの箱を開けてしまったのです。
日本とアメリカの関係はどうあるべきか、
日本はどんな姿勢で外交や防衛に挑むべきなのか、
あらためて考える時期が来ています。
(本文より)<目次>
第一章 日本から見たアメリカ、アメリカから見た日本
第二章 世界最大の産油国、アメリカ
第三章 銃を持つ国、アメリカ
第四章 移民の国、アメリカ
第五章 2016年大統領選のゆくえ